アスベストに関する制度
アスベストに関する制度は健康被害に関連したもの、労働者に関連するもの、そして補助制度の3つがあります。ここでは、それぞれの制度について簡単に紹介しています。
健康被害に関する給付金制度
アスベストの健康被害に関する給付金制度は、中皮腫や肺がんなど、アスベストが原因で病気になった本人や、その遺族を対象とした制度です。給付金を受け取るためには申請が必要で、所定の条件を満たしている必要があります。また、給付金の種類は現在療養中か否かで変わるため、事前に確認しておきましょう。
労働者に関する労災制度
もし建設業務などに携わり、アスベストによって健康被害を受けた場合、労災保険の対象になることがあります。ただし、認定条件は疾病の種類によって異なり、一部は石綿ばく露作業に10年以上従事するなど、アスベスト関連の作業に従事した期間も影響します。
アスベスト調査・除去に関する補助金制度
アスベストの事前・分析調査や、建築物などからの除去工事を実施する際は、補助金制度を活用してみましょう。市区町村など自治体が個別に補助金制度を設けており、所定の条件を満たせば補助金が支給されます。ただし、自治体によって地域や金額が異なるほか、制度そのものが存在しない可能性もあります。
また、アスベスト型の優良建築物等整備事業として補助金を受け付けている場合もあるので、各自治体に確認してみましょう。