アスベスト
事前調査結果の
電子報告について
石綿事前調査結果報告に
ついて
建物の改修・解体工事などを行う場合には、例外をのぞいて全ての建築物でアスベストの事前調査を行う必要があります。
その調査結果を報告することを「石綿事前調査結果報告」と呼びます。石綿とはアスベストの別称です。
なお、報告の義務が生じるものは、下記の4パターンいずれかに当てはまる工事となります。個人宅のリフォームや空き家の解体なども対象です。
- 作業の対象となる床面積の合計が80㎡以上の解体作業を伴う建設工事
- 該当する作業の請負代金の合計額が100万円以上かかる改修・補修の建設工事
- 当該作業の請負代金の合計額が100万円以上の解体・改修・補修を伴う建設工事
- 総トン数20トン以上の鋼製の船舶の解体または改修工事(※石綿則に基づく報告のみが必要)
事前調査でアスベストが検出されなかった場合も提出が必要なので注意してください。上記の4パターンいずれかに当てはまらない場合には、調査は必要ですが報告は必要ありません。
石綿事前調査結果報告の提出先
アスベストの事前調査について報告は、所轄の労働基準監督署と自治体に提出することになっています。
報告を行うのは、工事を受注した元請け事業者で、複数の事業者が関わっている場合には、それら事業者の分も元請事業者が報告する必要があります。
石綿事前調査結果報告の期限
石綿事前調査結果の報告は、工事開始前であれば期限は設けられていません。
ただし、市区町村によっては提出期限を設けている場合もあるので、工事を行う地域の各自治体に問い合わせることをお勧めします。
電子報告とは
石綿事前調査結果の電子報告とは、「石綿事前調査結果報告システム」という電子システムを使って報告することです。パソコン・タブレット・スマートフォンから事前調査結果を報告できるので、大変便利です。
なお、石綿事前調査結果報告は、原則として上記のシステムを使った報告をするよう定められています。
このシステムを使うことで、労働基準監督署と自治体の両組織へ一度に報告を行うことができます。
電子報告の開始時期
石綿事前調査結果の電子報告は、2022年3月18日から使用できるようになっています。
電子報告の流れ
ここでは、「石綿事前調査結果報告システム」を使った電子報告をするための方法や流れを解説していきます。
GビズIDを取得する
GビズIDとは、1つのIDでさまざまな行政サービスにログインするために作られた便利なアカウントです。石綿事前調査結果報告システムへのログインにもこのIDを使うので、アカウントを取得しておきましょう。複数の工事を担当している場合にはGビズIDプライム、そうでない場合はGビズIDエントリーを取得することをお勧めします。
複数の工事を担当している場合にはGビズIDプライム、そうでない場合はGビズIDエントリーを取得することをお勧めします。
システムにログインする
石綿事前調査結果報告システムには、厚生労働省の運営する「石綿総合情報ポータルサイト」からアクセスできます。まず、システムにアクセスし、GビズIDを使ってログインしてみましょう。
トップページには「新規申請」「一括申請」「下書き一覧」「申請一覧」のボタンが中央に配置されています。そのまま申請する場合には、「新規申請」または「一括申請」のボタンを押下しましょう。
申請する
申請画面では、元請け事業者、請負事業者、事前調査結果についての情報を入力します。入力欄が表示されるので画面の表内容に沿って入力や操作を行ってください。
入力が完了したら、申請情報の確認画面が表示されます。入力情報に誤りがなければ、「申請を完了する」ボタンを押下して、報告を完了してください。
不明点は
「お問い合わせフォーム」で確認
システム内には「お問い合わせ」ボタンがあり、押下することでお問い合わせフォームにアクセスすることができます。
システムのことで不明点が発生した際に利用してください。なお、システム内にはヘルプボタンも付いており、マニュアルやFAQを参照できるようになっているので、一度ヘルプボタンで調べてからお問い合わせフォームを使用することをお勧めします。
アスベストの事前調査が
済んでいないなら、
専門業者に依頼を
このページでは、アスベストの事前調査結果の電子報告について解説してきました。まだ事前調査が済んでいないようであれば、まずは専門業者探しから始めましょう。
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