アスベスト調査後に
受け取る調査票
アスベストの調査後には、調査票が交付されます。
調査票には、建物の概要からアスベストの調査に関することまで、さまざまな情報が記載されています。
調査票に記載された調査内容を知ることで、該当の建物でのアスベストの有無から状況までを知ることができるので、しっかりと確認しましょう。
アスベスト調査票の項目
アスベストの調査票には「建築物の概要」「調査の概要」「過去の調査歴」「調査内容」という4つの項目が記されています。
ここでは、各項目に何が記載されているのか、詳細を見ていきます。
建築物の概要
- 建物の名称
- 建物の所在地
- 建物の所有者
- 所有者の住所と連絡先
- 建築物の用途
- 竣工年
- 増改築の有無
- 建築物の構造
- 敷地面積
- 延床面積
「建築物の概要」には、上記のことが記載されています。例えば、竣工年を見れば、アスベスト使用が全面禁止になった2006年以前に建てられたものか、以降に建てられたものかがわかりますし、増改築の有無が分かれば、増改築によってアスベスト建材が使われている可能性の有無も判断できます。
建物の概要からでもアスベストの有無について考察ができることを知っておきましょう。
調査の概要
- 調査会社名
- 調査会社の連絡先
- 調査者氏名
- 調査日
- 分析会社名
- 分析会社の連絡先
「調査の概要」には、この調査を誰がいつ行ったかについて書かれています。また、目視だけでなく、分析を行っている場合には、分析を行った会社についても記載されます。
また、調査会社や分析会社との連絡が必要になった際には、この項目から連絡先を確認することが可能です。
過去の調査歴
- 調査時期
- 調査会社名
- 分析会社名
- 調査報告書の有無
- アスベスト処理歴
- 改修工事歴
「過去の調査歴」では、過去に調査を行っている場合の時期や対応会社名、対応などが記載されます。
調査報告書があれば、その際にアスベストが検出されたかどうか、建築物のどの部分を調査したのかなどを知ることが可能です。
また、アスベストが確認されていれば、そのアスベストに対して、除去・囲い込み・封じ込めの、どの方法で処理したかが分かるようになっています。
調査内容
- 部屋名
- 部位
- 建材の名称
- 建材のアスベストレベル
- 調査手法
- 分析結果
- 劣化度
- 使用頻度
「調査内容」には、建物を調査した結果が記されています。部位は建物を構成する各パーツ、柱や壁、はりなどが該当します。それらの部位に使われている建材の名称やその建材のアスベストレベルが記載されるので、アスベストが確認された場合の危険度も知ることが可能です。
調査手法には、目視か分析かが記載され、分析の場合には分析結果も記されます。
劣化度は、アスベストがどれほど劣化しているのかの報告です。劣化について詳しく知りたい方は、下記の情報をご覧ください。
アスベスト調査票の活用
アスベスト調査票があることで、その建物にアスベストの処置が必要かどうかが分かるだけではなく、アスベストが使用されていた場合に、どこにどのような対策が必要なのかを確認しながら作業を進めることができるようになります。
将来的に改修や解体を行うのであれば、調査票があることで安心して工事を進めることが可能です。
また、売却希望の住宅であれば、買主への安心材料として活用することができます。
アスベストの調査をした後には、調査票をぜひ活用してみてください。
アスベスト調査が
済んでいないなら、
専門業者に依頼を
アスベストの調査票を手に入れるには、専門業者への依頼が必要です。まだ調査が済んでいないようであれば、まずは専門業者探しから始めましょう。
会社によっては、分析・除去まで一気通貫で対応しており、スムーズな対応が期待できます。